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2004.03.24

我が心のユーラシア

 NHKが「文明の道 ユーラシア」の再放送を深夜にやっている。語られるのはユーラシアの文明の衝突や融合。人類の歴史への畏敬の念にあふれていて、思わず涙が出てきそう。
 イラクの現状の映像にかぶせて「その昔バグダッドは『平和の都』」と呼ばれていた」なんて語られたらもうたまらない。心はユーラシアを駆けめぐり魂は悠久の歴史に遊びにいってしまふ。はるかな歴史の記憶に心揺さぶられるのも悪くない。
 俺は世界史や日本史を受験生に教える立場でもあるが、歴史は暗記するだけではホントに無味乾燥な教科だろう。俺自身やはり受験指導以前に歴史に魅せられてしまっていると思う。

 毎年生徒たちに必ず最初に言っていることがある。それは「歴史を学ぶことは、あらゆる人文科学、あらゆる社会科学を学ぶことだ」ってこと。その時代の社会を、経済を、法律を、文化を学ぶことだということ。歴史を知ったら、古い時代の芸術も文学も知ってほしいし、その時代へ思いを馳せてほしい。はるか昔を想うことで俺たちの想像力もまた鍛えられるにちがいないのだ。

 NHKのこの種のドキュメンタリーはホント秀作ぞろいだ。以前の「大モンゴル」や「故宮」「四大文明」ちょっと毛色は違うが「映像の世紀」「世紀を越えて」なんかもよかった。まず素晴らしい音楽にヤラれ、そのアカデミックな叙情性(?)にヤラれる。
 一方で政権与党の圧力のかかりまくったNHKのニュースショーはまったくつまらんのだけれども、権謀術数にまみれた政治家は見向きもしないだろうこの種の番組にこそNHKの真骨頂があるね

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コメント

トラックバックありがとうございます。NHKは「プロジェクトX」はダメ番組だが、ほかのドキュメンタリーには秀作も多いですね。

投稿: BORA | 2005.06.28 20:57

トラックバック、ありがとうございます。

学生時代、歴史が嫌いで嫌いで。
暗記科目だと思いこんでいたので、記憶力が通常の人より著しく劣る私には、大変苦痛な科目でした。

が、ある程度年がいってから「歴史って、面白いなあ」と思うようになってきました。
想像力をかき立てられる学問ですよね。
若い頃は自分の考え方の幅が狭いので、これに気がつかなかったんだろうなあ。

まあ、今でもあまり考え方の幅が広い方ではないのですが(笑)

投稿: gegenga | 2005.07.16 17:28

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新しい惑星らしき天体が発見されたというニュースが町を賑わしている。 これで思う [続きを読む]

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