« TM○J九州カートOFF開催 | トップページ | 惑星ソラリス »

2004.04.16

前世紀の悪夢

 イラク戦争にはそもそも大義などないと思っているが、少なくとも米英軍がサダム=フセイン政権を打倒した1年前に、ブッシュがイラク復興を全面的に国連に託していたら、きっとイラクは現在のような状態にはならなかっただろう。そして多くの人々はブッシュ大統領を解放者として称えただろう。しかしあの浅薄な国家元首はその浅薄さゆえに、石油利権にこだわるあまりその機会を永遠に失ってしまったようだね。
 同様にイスラエルのシャロン首相との会談ではイスラエルの主張を丸呑み。パレスチナ問題の解決やテロの防止より何より再選戦略を優先し、ユダヤロビーの資金と集票に期待したわけだ。
 俺はブッシュが落選する日を心から望む。そしていつか戦犯としてミロシェビッチやサダム=フセインのように、ビン=ラディンと一緒に裁かれる・・・。

 イラクの3人の人質はやっと解放された。ご家族の気持ちを考えると本当によかったと思うよ。でも、ほとんど同様の手口で誘拐されたイタリア人の人質は射殺されてしまったし、2人の日本人があらたに誘拐されたとも伝えられている。なんともやりきれない状況が続く。
 アメリカ軍のファルージャ攻撃はアメリカ人が惨殺されたことへの報復だといわれているが、700人以上の市民が犠牲になったというのだから、アメリカ政府の考える人命の価値というものがわかろうというものだ。自国や同盟国の国民の命に比べれば、イラクやアフガンの人々の命は虫けら扱いだ。口先ではともかく、人の命なんてこれっぽっちも考慮されちゃいない。

 BS1で見たアルジャジーラの映像では、ファルージャのある場所に無数の墓標が立っていた、今回の攻撃で死んだ人々を埋葬したのだという。前世紀の悪夢を思い出さずにはいられなかったよ。

 この事件では、さまざまな意見が国民の中にあったようだ。自衛隊の撤退を要求する意見。人質の身は案じつつも、自衛隊は撤退すべきでないという意見。この時期のイラク入りは無謀だと人質を非難する声。中には事件そのものが人質の「自作自演」だという声すらあった。

 人質の家族のもとに激励のメールとともに、人質を中傷するメールや電話も届いたという。どんな顔した奴がそのようなメールを出すのか想像してみる。連中は今回の事件で心を痛めてないのだろうか。そもそも非難されるべきは人質なのか。

 利潤とか国益とかに価値を認めないで人間の命のほうが大事だと考える人はいたっていい。自分の命をなげうってイラクの人々を助けようとする人々がいてもおかしくはない。非難されるべきは誘拐犯やテロリストであり、自国の利益のためにこの事態を招いた大国の指導者であって、断じて彼ら人質ではない。「自己責任」などと声高にいう連中は、こいつらの「自己責任」には触れもしない。

 すべての人質の無事解放を心から望む。

|

« TM○J九州カートOFF開催 | トップページ | 惑星ソラリス »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/19737/448809

この記事へのトラックバック一覧です: 前世紀の悪夢:

» お互い様 [バルタザ-ルどこへゆく]
 いやはや、世知辛い世の中になってしまった。  人間、どんなに留意していても人様に迷惑を掛けてしまうのはやむをえないもの。だからこその「お互い様」という通念が、... [続きを読む]

受信: 2004.04.18 04:38

» 自己責任とは言うけれど [Toshiya's Fu-raibo- blog]
日本政府がイラクは戦闘地域だと宣言していないのだから何の説得力も無い気がするのだが。... [続きを読む]

受信: 2004.04.18 23:07

« TM○J九州カートOFF開催 | トップページ | 惑星ソラリス »