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2004.04.21

がんばれマラドーナ

 マラドーナが急性高血圧で重体に陥ったというニュース。原因が薬物によるものかどうかはわからない。大丈夫かマラドーナ。最近はキューバなどで薬物からの脱却をはかる治療を受けていたということは聞いていたのだが、超一流のサッカー選手だった男がよりによってサッカー場で倒れるとは・・・。

 報道されている病名が正しければ俺が2000年に緊急入院させられたときと同じ病名だ。そのころの俺は体重が急に減り、鼻血を頻発し、血尿もあった。また眼底出血で目が見えにくくなり運転も満足にできないうえ、朝から猛烈な頭痛と吐き気で仕事に出かけるのも必死という状態だった。そんなに急に血圧が上がるなんて予想もしていないのでまったく原因不明だった。

 俺は奴と違って薬物なんかやってないけどね・・・・。

 生来の病院嫌いもあり、同僚から厳しい忠告を受けても通院を渋っていたが、症状が日々悪化してきたので、仕方なく病院に行くと、なんと下が200、上が250という即死的な血圧。大病院に紹介状を書くといわれ、紹介先の病院では外来にもかかわらず緊急入院させられた。初めてICUというものに入った。丸2日ほど降圧剤の点滴ばかりで意識朦朧。
 このときは生まれてはじめて死を覚悟した。いま考えると面白いのは、ICUで、神のようなものに会い信仰を迫られる夢を見たことだ。夢の中ながらきっぱりと断ることができた。あやうく神秘主義に転落するとこだったよ。

 一週間ほどで一般病棟に移ったが、医者に「早く退院させろ」といったら、「死にたいのか」といわれた。なんでも、血圧が上下とも200以上の人がそのまま5年以上生存する可能性はほとんどないらしい。データを見せられても納得できず、病室から当時禁止されていなかったPHSでノートPCをネットにつなぎ、Webでいろいろ調べたら、まあなんと恐ろしいことばかり書いてあるじゃないの。ようやく事態を把握したと同時に、最近自分に起こっていることと辻褄が合っていることに気がつき愕然としたのをありありと覚えている。

 それにしても原因が不明なので、ありとあらゆる検査をされゲンナリしたなあ。脳腫瘍の疑いまでかけられてアタマにMRIの検査をされたときは耳元でガリガリ轟音がして死ぬかと思った。20日あまり入院し、数本の点滴と何種類もの降圧剤、まったく味のない病院食で過ごした結果、なんとか血圧も落ち着き退院を果たした。その後目もしっかり見えるようになり、体調はかなり回復した。

 でも原因は結局不明だった。今回のマラドーナと同じように心臓の肥大も指摘されたから、既知ではあるが生まれつきにもつ心臓病が原因なのかもしれない。もしそうならまだ爆弾を抱えているわけだ。

 じつは最近、いくつかの降圧剤が切れてしまった。通院をややサボっているのだ。はやく通院し処方をうけないと、また血圧が上昇して死の宣告をされるか、その前に脳の血管がプチッといくかだ。

 入院以来、有無をいわさず塩分は俺にとって毒薬とされた。自分でも味覚や食品の好みが変わってきたと思うよ。大好きな「一龍」のラーメンさえも3か月に1回食うか食わぬかといったところ。こらえ性のない俺が自制できるのだから我ながら進歩したものだ。いまやゆず味噌とトーフだけで飯が食えるんだから。

 阪神の星野前監督も持病が高血圧だそうで、昨年夏には試合中に嘔吐したともきく。その状況がなまじ理解できるので、退任表明を聞いたとき、阪神ファンの俺としてももいたしかたないと思うほかなかった。

 それにしても、マラドーナである。1986年メキシコワールドカップでの5人抜きは神業だった。サッカーの神を信じる奴のもとには奇跡のようなことも起こるみたいだ。
 でも彼は、サッカーの神の庇護のない人生の準備はできていなかったんだろうね。
 プロスポーツの名プレイヤーというものは、なぜか引退後その後の人生もうまくいく人と、身を持ち崩してさびしい人生をおくる人とにはっきり分かれるものだ。ペレやジーコなんかと比べるまでもなく、彼には人生における器用さがまったく足りなかった。

 神なんか信じるからだよと思いつつ・・・回復を祈る。

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