戦場の真実
イラクで日本人ジャーナリストが襲撃された。恐れていた事態が現実となってしまった。彼らは戦争の真実を伝えつづけた真のジャーナリストだった。
彼らはサマーワからバグダットへ向かう途中で襲撃されたという。来月末の「主権返還」を前に、イラクの治安の悪化は極まってきた。外務省から渡航禁止を言われなくたってわかりきっている。今もイラクは戦場だ。だが戦場の真実は戦場からしか伝えられないこと、そのためには生命の危険を伴うことを、彼らは十分承知していたのだ。それでもなお、彼らはイラクに行かなければならなかった。
この悲しみは、残念ながら数え切れない無数の悲劇のひとつ。自衛隊のいるサマーワは戦闘地域ではないと政府は強弁するが、不幸なことに、自衛隊はすでにイラクにいて、我々はそれを止められなかった。サマーワが非戦闘地域でなくなった瞬間、撤退しなければならないはずなのだが、残念ながらまた小泉流の卑怯なスリカエがおこなわれ、「テロに屈しない」という呪文によって解き放たれ、やがて戦争に本格参戦していくわが国の軍隊の姿が見える。涙がとまらない。
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コメント
襲撃・・・本当に残念ですね。
お二人の死が無駄にならないように
祈るばかりです。
投稿: heteheete | 2004.05.29 12:04