« 戦場の真実 | トップページ | 警察という闇 »

2004.05.31

なまあたたかい雨

 日本経団連の奥田会長など、財界関係者が改憲発言を躊躇わなくなった。財界は「戦争は金になる」と踏み改憲へ積極的に動き出したようだね。

 小泉首相の北朝鮮訪問後、各紙の世論調査では内閣支持率が再び上昇したという。しかし、この勢いでそのまま参議院議員選挙で小泉の与党を勝たせるわけにはいかない。どこの政党に投票しろなどとはいわぬが、広範な反対勢力が「戦争政策を遂行しようとする現与党に票を入れさせないこと」で一致した投票行動をできないものか。野党内にも意見対立はあるだろうし、もちろんそれはあって当然のことなんだが、だからといって何もしないうちに戦時体制に導かれるわけにはいかないよ。
 イタリアのムッソリーニ政権とは異なって、ドイツではヒトラーが選挙で大多数に支持され組閣にいたった。たとえその結果がドイツ国会の政治的自殺を招こうとも、当時のドイツ国民は熱狂的に支持し、権力を与えたのだ。しかし、原因は単にドイツ国民が盲目的であったということではない。選挙によって権力を奪取したい、あるいは維持したい勢力というものは、それなりの事前の準備を行うものなのだ。

 連中はまず第一に、平和を訴えることをまるで売国的であるかのように罵り、内外に「脅威」という名の敵をつくって憎悪をかきたてる。日本で改憲を狙う連中にとっちゃ北朝鮮は格好の敵国だろう。あの国が不誠実な態度を取りつづけることを連中は最大限利用する。あの国の軍隊は、じつは日本の自衛隊よりもはるかに貧弱な装備しかもたないんだけどね。

 次に、奴らは声高に「正義」を唱え、彼らの戦争を正当化する。最近では「正義」は「国際貢献のため」であったりするから騙されてはいけない。かつての軍国日本の「正義」は「西欧列強からアジアを解放する大東亜共栄圏」だった。憲法前文の国際平和についての項目まで持ちだして自衛隊派遣を正当化したが、ちゃんと憲法を読んでさえいれば、そんな幼稚なイカサマは簡単に見破ることができる。

 さらに、連中は政府批判を反国家的と断じ、必死で封じ込めようとする。権力の子飼いたちがあらゆる誹謗中傷を流し、正当な言論活動を妨害する。批判されるものを擁護する者があれば、攻撃対象はその擁護者にも向かう。そして「個人の尊重」を「自己中心的」と貶め、「国家」よりも「個人」を優先させることを、まるで反道徳的であるかのように非難する。その一方で多数に属することによる安心感をアピールし、エセの「愛国心」を増幅する。しかし、戦争は人殺しであってサッカーではない。

 戦争を防ぐためには、ただ戦争を嫌がっているだけではダメだろう。選挙に行かずどこかで遊んでいたい奴だって戦争はキライなはずだからだ。皮肉な言説に聞こえるかもしれないが、戦争を敵とみなし、闘いつづけることこそ、それを防ぐのに最も必要なことなのだ。

 うにさんのブログ「壊れる前に...」など、いくつかのblogで紹介されていたノンフィクション絵本「戦争のつくりかた」

 俺は職場で自分の書いている中学社会科公民分野のテキストの付録につけさせてもらおうと思っている。

                ※                  ※

 土曜日は朝から仕事を入れていたのだが、ちょっと体調不良。ただでさえ蒸し暑いうえ、降圧剤の副作用もあって仕事中は汗だく。バイトの女の子が買ってきくれたかき氷を食べてしのぐ。夜は下関まで貝汁を食べに行く予定だったので非常に不安になった。夕方仕事を終えいったん自宅に戻り、シャワーを浴びてトコロテンを食べる。その日は夕方までこんなもんしか食べてなかった。

 一時間ほど仮眠すると頭痛もおさまり少し気分も少し持ち直したため、約束の時刻までに待ち合わせ場所のめかりPAに到着するため、都市高速を飛ばした。めかりで旧知の友人と会い、ドライブインまで移動して待望の貝汁を食べることができた。ホントは俺に過度の塩分は毒だが、今日は汗をかきすぎたんで貝汁の適度な塩分は最高にうまい。生き返るよ。
 久しぶりに会ったので遅くまで彼らと一緒にもろもろ語り、クルマをゆっくり走らせて深夜3時過ぎに帰宅。貝汁おいしかったね。また行こう。

                ※                  ※

今、激しい雨が降っている。ぬれるとなまあたたかく、体温に近い雨。
熱帯のスコールを思わせる雨。日本の雨って昔からこんなだったろうか。

|

« 戦場の真実 | トップページ | 警察という闇 »

コメント

こんにちは。
おからだ如何ですか、、、
心配です。
と、は言え
私もこの頃、不定愁訴です。
私の周りにも、そんな人が多い、、、
私はやはり「環境ホルモン」かな?と思うのです。
絶対、「体にいいわけないよね、、、いろんな事が!!」

どうか、どうか
体は無理しないでください。
では。

投稿: せとともこ | 2004.06.02 11:24

こんばんは、太宰です
奥田という人は厚顔で恥を知らない人ですね
一兆円儲けているのに、法人税を下げて消費税を上げろなんて、普通の感覚では言えないですよね
我田引水どころか、人の金は自分の金くらいの感覚
献金も再開して政党を操ろうとしています
軍需は金になるから、流れは加速していくかもしれませんよ

投稿: dazai | 2004.06.02 22:36

こんにちは。突然失礼します。
戦争の原因は不寛容かつ相手の理解を試みない態度にあるのではないでしょうか?

この絵本に関しても、なぜ有事法制があの内容なのか、ということがまったく書かれていません。
たとえば土地の徴用ですが、自衛隊は私有地で陣地を作って戦うことが出来ません。
また、道路の使用も制限できません・・・・・・
侵略がもし行われた場合、”道路は避難民で覆われるため、侵略を阻止するための活動が出来なくなる”
”そもそも交通機関は守備が難しく、攻撃目標としての価値が高いため、優先して攻撃されるため、市民が無秩序に非難した結果膨大な被害が出る例がある”というからです。

たとえば、第一次世界大戦当事、ドイツの北方からの侵入を阻止するため、パリのタクシーが大挙して兵士をはこび、侵略を阻止した事例がありますし、また第二次世界大戦でフランスでは避難する市民が国道に大渋滞を発生させた挙句爆撃によって多数の死傷者を出し、またフランス軍の行動が制限され、ドイツ軍の奇襲に対処できずにベルギーに取り残されて壊滅した事例があります。

もちろん日本が即座に大規模な侵入を受けるリスクは現在皆無に等しいですが、すでに存在する自衛隊が活動するた
めのプロトコルが存在しないのは変だと思いませんか?
また、韓国は対艦攻撃能力の向上に熱心で、中国は原子力潜水艦を背景にしたパワープロジェクションと海洋資源奪取にやっきになっています。これに対抗することができると思います。

さてさて、軍隊をとても重視している国の主張はどうなんでしょうか?
スイスは家庭に軍用銃を配備し、戦車なども最新鋭のものをそろえています。
この国の重武装は侵略を目指したものではなく、第二次世界大戦中に国防意識の高さが中立を維持したままの独立を保障してくれたからです。
また、スウェーデンでは独自に戦闘機などを開発しています、これは第二次世界大戦中に、戦争には参加しなかったものの、周囲の国家からの恫喝を受けて、多くのドイツ人捕虜を死に追いやったり、ドイツ軍のための鉄鉱石販売を強要されたからです。

むしろ、有事法制整備派という相手の主張をきちんと受け止めず、一方的な憶測で相手を非難することは、戦争当時の日本の青年将校や、ナチに通じる、相手を対等の人間として扱わない偏狭さがあるのではないでしょうか?
相手をきちんと尊重し、まともに議論することは大事だと思いませんか?

私の祖父は海軍で無抵抗の中国人船員を一杯殺した悲しい過去を持っていて、今も罪の意識を持っています。
中国の船(木造帆船だったそうです!)が軍需物資を輸送しており、戦争のための法規で撃沈することが合法だったためです。このような悲劇を再び発生させないためにも、相手のいうことをきちんと理解する偏狭でない見識が必要だと思います。

国民が正しくあれば戦争をふっかけることはありえませんが、ボーア戦争のように政治家の反対を国民が振り切って戦争を起こすという例だってあるのです。
反戦の大儀を担う側の活動の質が一向に向上しないことに私は危機感を覚えます。

投稿: 朝霧 | 2004.06.30 17:02

貴重な意見ありがとうございます。

>>戦争の原因は不寛容かつ相手の理解を試みない態度にあるのではないでしょうか?
>>相手をきちんと尊重し、まともに議論することは大事だと思いませんか?

これについてはまったくその通りだと思います。けれども絵本の内容について、私が情緒的に賛同しているのもまた事実です。私には平和を願う人がそれぞれ反戦運動の理論家である必要なないという思いもあります。歴史や軍事について知識がない人が反戦を叫んでも、それ自体は間違っていないのではないでしょうか。

 私自身はいろいろ意見もあるのですが、このblogではそういった議論をするつもりはないのでご勘弁ください。

投稿: Rough Tone | 2004.07.01 02:42

まず突然ぶしつけな意見をあなたのコミュニティに書き込んだことをお詫びします。
>このblogではそういった議論をするつもりはないのでご勘弁ください。
かしこまりました。

投稿: 朝霧 | 2004.07.01 23:41

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/19737/683065

この記事へのトラックバック一覧です: なまあたたかい雨:

» 予言 [瀬戸智子の枕草子]
ある朝、井原壮介は、なにか気がかりな夢から目を覚ますと、 周りが変わっていること [続きを読む]

受信: 2004.06.02 11:15

» 月曜日に決めるつもりらしい [たまごの距離]
国民保護法案を含む有事関連7法案を、月曜日に採決して決めるつもりらしい。民主党は賛成するつもりらしい。  この国の国会で、この法案が圧倒的多数の賛成で成立する... [続きを読む]

受信: 2004.06.12 07:37

« 戦場の真実 | トップページ | 警察という闇 »