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2004.12.13

死に行く捨て駒

 大河ドラマ「新選組!」が終わった。脚本の三谷幸喜さんが昨年末の予告編かなにかで「絶対面白いですから見てください」みたいなことを言っていたので、「ほんじゃ見てやろうじゃないの」という感じでこの一年ずっと見てきた。
 実際のところ、新撰組に思い入れのない俺が見ててもホント面白かったよ。三谷さんにしてやられたという感じ。以前も書いたけど、登場人物が多いのでわかりにくくなりがちな大河にあって、この作品はキャラが立っていたため飽きなかった。キャストも生き生きと演じていて魅力的だった。三谷さんは様々な立場にあったひとりひとりの人間を可能な限り人間として魅力的に描こうとしたんだろう。

愛しき友は何処に
この身は露と消えても
忘れはせぬ 熱き思い
誠の旗に集いし 遠い日を
あの旗に託した 夢を

大河には珍しく、脚本家による歌詞がついていた服部隆之作曲のテーマ曲。
その歌詞は物語の終盤になってようやくリアリティをもつようになっていった。

 斬首される勇が、ふと目に入った小川のあまがえるやメダカ、空を飛ぶつばめたちをなんともいえない表情で見やるシーンがあった。まるでタルコフスキーの映画を見ているよう。涙が出そうだった。

 この国がこういう時代だったのは、なにも勇たちのいた1世紀以上の昔じゃない。つい数十年前にも前途ある若い命が時代に巻き込まれ死んでいった。イラクにいる自衛隊はあの時代の勇たちのように、死に行くべき捨て駒なのか。派遣延長は閣議決定されたが、ドラマの中で勇たちを死地に赴かせることになった勝海舟が抱いていたような心の痛みは、はたして小泉首相にあっただろうか。

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コメント

トラックバックありがとうございます。
こちらからもさせていただきました。

脚本、構成、主演者・・・どれも、これまでの大河ドラマと少し雰囲気が違っていて、面白かったと思います。

>勝海舟が抱いていたような心の痛みは、はたして小泉首相にあっただろうか。
重い言葉です。最近の小泉首相の言動に力強さがなく、このあたりの真意、知りたいですね。

投稿: (^o^)丿mee | 2004.12.13 12:18

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