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2005.01.24

いつぞやありしか

 「いつか見たことがある」という経験、中学生のころや高校生のころは、俺にもよくあったな。デジャ・ヴュ(既視感)っていうやつだ。いままでに一度も見たこともないものを見ているのに、いつかどこかで見たことがあるように感じたり、誰かのしぐさを以前どこか見たような気がしたりすること。
 この種の「既視感」は、脳が疲れているときによくおこる偽りの記憶だといわれている。まあ、デジャ・ヴュが毎日のようにおこってたら、夢を語りゃ予言者になれそうだ(笑)。そうなったら新興宗教でも起こせるかな。
 問題は、そのなにかが起こらなければ以前経験したことを思い出せないことなんだよね。そころへんがやっぱり「偽りの記憶」なんだろう。
 そういえば、このごろデジャ・ヴュって全然経験しないな。実現してほしい夢も結構見てるのにさ。

 デジャ・ヴュで思い出すのは、高校のとき古文の勉強中に出会った徒然草の一節。

「また、如何なる折りぞ、ただ今、人の言ふことも、目に見ゆる物も、我が心の中に、かかる事のいつぞやありしかと覚えて、いつとは思いでねども、まさしくありし心地のするは、我ばかりかく思ふにや。」
----吉田兼好(兼好法師) 徒然草第七十一段「名を聞くより」 後半より引用----

(拙訳)
 「また、ふとした折りに、いま実際に人が言っていることとか、いま目の前にあることと、いま考えていることが、いつかあったような気がするが、それがいつあったこととも思い出せないのだが、本当にあったことのような気がするのは、私だけがこんなふうに思うのだろうか。」

 兼好法師は、中世の隠者文学に分類されているみたいだけど、全然隠者っぽくないね。矛盾したことも結構言ってるし、下世話で、なんでも興味をもつ面白いおやじ。酒席で興に乗り、足鼎を頭にかぶって抜けなくなった仁和寺の僧の話(第五十三段)とか、ねこまたの話(第八十九段)なんか、まるで小咄みたいだ。この人のおかげで古文が好きになれたから、感謝してる。

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2005.01.22

Partime Lover

 長い付き合いのクルマ、AW11が2回目のエンジン交換をおこなう羽目となり、入院していたことは以前ここにも書いた。こいつが20日にようやく戻ってきた。エンジンもずいぶん若いやつにかわって、心機一転またしばらくお付き合い願うことになった。
aw004s.jpg
AW11型MR2 もはや21年オチ

 さて、その間修理を依頼した某ディーラーから代車が都合2台ほど出してくれていた。AW不在の最期の一週間をともに過ごしたのは、これがなんとたった300キロほどしか走っていない、新車の匂いのするバリバリのトヨタ・シエンタというワゴン。

sienta001

 コクピットは豪華で、タコメータもついている。かなりの上位グレードらしい。排気量は1500ccということだったが、結構力があって乗りやすかった。

s-meter
 トリップメーターではない。オドメーター。
まだ慣らしも終わっていない新車ということね。


 一目見てでけえなあと思ったが、実際はうちのAWより10センチほど長いだけ。AWに比べるとホイールベースが非常に長い気がする。実際長いのであるが、おかげで車内は驚異的に広い。

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sienta003
 現代の車に疎い俺は、悲しいことにリモートドアロックやタッチパネルによるオーディオ&カーナビ、意外と力のある現代の1500ccエンジンにいちいち感動してしまう。いまどきそんなんあたりまえじゃんと言われそうだ。
 仕事が多忙を極めているときでもあり、最終的にはこのクルマにおよそ10日間、350kmほど乗った。いや乗せてもらった。代車とはいえ新車に乗るのは楽しかった。

 でも、AW11が帰ってくると、「クルマはやっぱりコレだよな」などと思ってしまうので、我ながら大馬鹿である。

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2005.01.15

土星射病に気をつけろ

 センター試験がはじまった。個人的にはこれで忙しさがいくらか緩和される。わが受験生諸君は例年以上に苦労しそうだけど、健闘を祈るよ。

 NHKによれば安倍、中川両氏によるNHKへの政治的圧力はなかったんだそうな。昨年の小泉訪朝をめぐる官邸による日テレ恫喝にも現れていたように、保守政治家による報道機関への圧力は今に始まったことではない。しかし昨日の朝のニュースで、担当ディレクターの証言にもかかわらず、政治的圧力の事実はないとしたNHKのコメントを聞いたときは、NHKを見限ろうかと思ったぞ。
 海老沢問題にはさほど関心がなかったことと、昨年は大河ドラマをよく見ていたこともあり、話題になっていたようなNHKの受信料の不払いなんてするつもりはなかった。NHKの不甲斐ないニュースにはもはやなにも期待していないが、いくつかの優れたドキュメンタリーに塗りこまれた批判精神はNHKの最後の良識だと思っていた。しかしそれももう危ないね。俺が受信料不払いとなる日も近いかもしれん。

 クリスティアヌス・ホイヘンスの名を冠したプローブが、タイタンに着陸し、画像を送ってきた。タイタンは大気もあるし、液体メタンの海もあるらしい。わくわくするね。
 タイタンといえば、松本零士原作のアニメ映画「銀河鉄道999」の中で、タイタンを訪れた主人公星野鉄郎に、戦士の銃を与えた老婆(じつはトチローの母)が「土星射病に気をつけなさい」といっていたのがなんだか思い出される。

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2005.01.01

Getting Better

新年おめでとう

世界中の人びとが、またひとつ歳をとる
世界中の人びとが、またひとつ成長する

人を傷つけないように
俺もちょっとは賢くなろう

涙の理由がわかるような
そんな優しい人になろう

理不尽なひどい仕打ちには
少しは怒れる人になろう

成長できると信じてる
世界は変えられると信じてる
世界はよくなっていくと信じてる

いつか来るだろうその日のために
俺は自分を磨いておこう


 謹賀新年! いつのまにやら21世紀ももう5年目。子どもの頃、新年を迎えるのがなぜだか嬉しかった。そんな久しく忘れていた懐かしい感覚を思い出しながら書いてる。戦争や災害に見舞われた2004年は終わった。でも今年もきっとまたいろいろあるのだろう。けれど、やるべきことをしっかりやれば、きっと今よりよくなるはず。

 昨年はブログを通じて、多くの方々と知り合いになれました。またひとつ新しい世界が広がったと思っています。今年もよろしくお願いいたします。

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