« 奴のネタは、尽きかけている | トップページ | 阪神タイガース、優勝。 »

2005.09.16

久しぶりに、タイガースについて書く

 久しぶりに阪神タイガースのことを書こう。今年は2年ぶりにまた優勝してもいいのかな?・・・と、長年のファンとしては、あくまでも控えめにそう思っている今日このごろだ。

kosien3

 最近このブログでは、このひいきの球団のことについて書くことがほとんどなくなってしまっていたのだが、とあるサイトで面白い分析をみつけたので、それについて思うところを書こうと思う。

「18年前の1985年に阪神タイガースは驚異的な快進撃で優勝し日本シリーズを制覇した。この年臨時教育審議会の第1次答申が出され、日航ジャンボ機が墜落して520人が死亡し、コロンビア火山の大噴火で25000人が死亡した。2003年阪神の優勝は動かしがたいが、イラク戦争にともなう有事法制・特措法によって日本が大きく戦争国家へと転換する年となった。阪神が優勝する年はよくないことが起こっているのだ。つまり大衆の不満と怨念が極限に達して噴出するときに、そのトラウマを吸収し爆発する形で阪神はブッチキリで優勝するのである。さらに地球の温暖化が気候変動を誘発し天変地異が起きる年に阪神は優勝している。時代の心情を最も激しくストレートに突きつけるのが関西人であり、阪神は革命の根拠地である関西地方を象徴する時代の変革期を予告する球団なのである。」

名古屋市立大で地域経済論を教えておられる荒木國臣先生のサイト
「荒木 國臣のページ」より。

kosien2

 このサイトは、興味深い観点から映画や芸術の批評がなされているので、俺自身幾度となく訪れていたサイトだ。しかし今回この記事を発見したのは、さわやか革命さんの「ひねくれ者と呼んでくれ」というブログを読んでいたところ、このサイトのまったく別の箇所の記事へのリンクが張ってあった記事があり、リンク先を参照しにいったことに始まる。しかし阪神ファンの性で、リンク先の記事とはまったく別の箇所にある「阪神タイガース」という言葉に反応してしまったわけだ。まったくもってトホホである・・・。

 この記事は、読めばわかるように、2年前の2003年、阪神が18年ぶりのセントラル・リーグ優勝目前であったころに書かれたものだ。

「ところが今次阪神の優勝はいままでの循環型発展周期を攪乱する時代の混迷期にある点が従来の法則と大きく食い違っている。この平成大不況の出口は全く見えず、最悪の場合は循環そのものが否定される恐慌期に瀕しているという説もある。不況の次には過剰生産が廃棄されてふたたび好況期が来るという図式が崩壊しているのではないかという深刻な危機にあるからだ。ということは、いままで1度の優勝で力を使い果たして次の年は最下位に転落してきた阪神球団という図式も崩壊しつつあると云うことだ。結論的には阪神球団の優勝は単年度ではなく、しばらく続くかAクラスという状態に変化することが、かなりの確率で予測される。これは阪神フアンにとっては歓喜の極大化であるが、日本全体にとっては致命的なプロ野球の存続に係わる事態だということになる。」

 おもしろい分析だ。今年もいろいろ事故による大惨事や内外での天変地異もあった。「阪神が優勝する年はよくないことが起こっている」というのは、まったくのまちがいでもなさそうだ。また球界の現在の状況などは、不思議なくらい予測があたっていて、一般大衆に対してもなんだか説得力がありそうにさえ思える。

「阪神が優勝する年はよくないことが起こっている」なんてことをこのブログで書くと、まるでエセ科学か非合理主義に転落したような気がして、多少後ろめたい気もしているのだが、いちお唯物的あるいは科学的批判精神をかなぐり捨てたつもりはないので念のため・・・。

 このエッセイを書かれた荒木先生は、2003年9月17日の朝日新聞夕刊に掲載された、阪神タイガースという球団をニーチェ的に分析した記事を批評して、以下のように書いておられる。俺自身はその記事を読んでいないので、批評対象としているそのもの記事についてはよくわからないが。

「ニーチェの積極型ニヒリズムはファッシズムの思想的根拠を提供しナチズムの悪夢を招いた。阪神もファッシズムを準備する危険性があるということになるぞ。実際の阪神は反権力であり民衆の権化だから、やはり宮原氏の阪神=ニーチェ論は間違いなのだ。」

 ううむ。阪神ファンとして、またできるなら常に反権威の立場に立っていたい者として、この反論はとても心強いが、一抹の不安もある。九州から幾度となく馳せ参じた甲子園球場で感涙に咽び、あるいは2年前の福岡ドーム(当時)で負けヤケクソな気分になって「六甲おろし」を歌っていたときの、俺自身の心理状態について思い返すと、疑いのないものと確信していた俺自身の思想的立脚点すら見失ってしまいそうな、そんな不安に駆られてしまう。

 この度の選挙の結果は、この国にファシズムの到来を予感させるに十分だった。自分が阪神タイガースファンであることを自覚している身としては、ここではたと考え込んでしまう。
 以前書いたこんな記事に、 こちらからトラックバックしたpfaelzerweinさんという方から「「試合を応援するときの高揚」と「苦痛から解放されたよろこび」に共通点が無いだろうかと思い当たりました。」というコメントをいただいたことを思い出し慄然とした。

kosien

 はたして俺にタイガースを熱狂的に応援させるのは、小泉自民党に喜んで投票するある種の人々と同様の刹那的な動機なのだろうか、それとも、へそまがり的で反権力な志向のなせるわざか。自分自身は後者であると信じていたいのだが、ひょっとすると俺のなかにも、なにやら不気味なニヒリズムが蠢いているのだろうか。

|

« 奴のネタは、尽きかけている | トップページ | 阪神タイガース、優勝。 »

コメント

TBありがとうございます。
去年中日が優勝したときも、
「中日が優勝するときは政変が起きる」
などといっていましたね。
去年は政変がないかわりにプロ野球が
とんでもないことになっていましたけど。

阪神の応援スタイルで最近変化しているのは、甲子園を10割近く埋め尽くしたり、他球場
でもファンが大幅に増えていることです。
85年、そして92年のときはそこまでは
なかったと思います。
読売の地位が相対的に低下する中で、
おっしゃるような「阪神の与党化」かも
しれません。

投稿: 虎哲 | 2005.09.16 12:25

トラバ&コメントありがとうございます。荒木先生のHPはたまたま検索して見つけたんですが、偶然とはいえ、奇遇というかなんというか--。その文章の圧倒的な量に驚かされますが、チビチビと読んでいこうと思っとります。
さて、私はスポーツ全般にあまり興味がなく、プロ野球も新聞などでどこが勝ってるのかチェックする程度ですが、選挙に気を取られていて阪神が勝ち進んでいるのを知らずに、いささか驚きました。「阪神の与党化」ともなれば、それこそ戦後六十年最大の激変ということになるでしょうか。これがホントの「構造改革」ってヤツ?

投稿: さわやか革命 | 2005.09.16 23:33

こんばんわw

実は私、阪神ファンなのですが、引用されている荒木先生と同じような危惧を感覚的に抱いていたので、荒木先生の論述は結構リアリティを感じました。

「六甲おろし」って「インターナショナル」ってカンジの高揚的な空気に似た楽曲に感じられますし。。。

ただ、星野前監督のカリスマ性と岡田監督の忍耐を基調としたリーダーシップを比較してみれば、阪神の野球手法自体は随分とファシズムとは程遠く感じられるのですが。星野さんの濱中の潰し方(言葉が悪く恐縮ですが)、岡田さんによる濱中復活劇にそのあたりが結果としては端的に現れている気がします(決してわたしはアンチ星野氏ではないのですが)。

私どもの更新停止のブログをいまだにリンクしてくださって、とても感謝しています。本当にありがとうございます。

投稿: uzumaky#9 | 2005.09.17 02:05

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/19737/5965798

この記事へのトラックバック一覧です: 久しぶりに、タイガースについて書く:

» 阪神マジック11!中日と7.5ゲーム差!! [toteログ in オクトアッド]
いやはや、なんとも。阪神強すぎ。 今月1敗しかしてないよ。んでもって6連勝。 かたや中日はぼろぼろ。7.5ゲームはかえせないっしょ? 阪神球団関連のサイトも扱ってるせいで、優勝するとものすごく忙しくなるのよ。 2年前の昨日15日は阪神が優勝を決めた日。 当時..... [続きを読む]

受信: 2005.09.16 10:33

» にわか阪神ファン [★Foxy on the run★]
ピロシと東京ドームに行ってきました\(^O^)/ ピロシは業界系なので色んなチケ [続きを読む]

受信: 2005.09.16 11:13

« 奴のネタは、尽きかけている | トップページ | 阪神タイガース、優勝。 »