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2005.11.24

ジェームズ・アンソール展

 阪神のリーグ優勝の記事からおよそ2ヶ月、秋はなにかと忙しくなってきたため、このブログの更新はまったくできていなかった。
 小泉自民党は選挙で大勝するわ、郵政民営化法案は通過するわ、おまけに阪神はロッテに日本シリーズで4連敗するわで、ブログ更新の意欲をなくしたのではないかと思われていたみなさん、ご心配なく。まあある程度落ち込んだのは確かだけどね。

 じつは、個人的には、それなりに秋を楽しんできたつもりだった。これからの数回にわたって、、この秋に出かけていったところについて書いてみようと思う。

 まだ暑かった9月はじめ、北九州市立美術館に「ジェームズ・アンソール展」を見に行ってきた。

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「丘の上の双眼鏡」と呼ばれている建物は、磯崎新氏設計によるもの。左右の鏡筒にあたる部分がギャラリー。じつはここは年中行ってるようなものなんだが・・・。

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 ジェームズ・アンソール(1860-1949)はベルギーの画家で、仮面や骸骨、あるいはグロテスクなクリーチャーが出てくる作品で知られる。美術誌でみたこの「仮面と死神」には非常に惹かれるものがあり、一度は見たいと思っていた。「あまりにも個性的でありジャンルを特定できない」といわれるその画風は非常に興味深いものがある。彼はあの「北斎漫画」を模写した「シノワズリー」という作品を残しており、そのうちのいくらかを見ることができた。彼も世紀末の画家らしく、ジャポニズムの洗礼を受けたのだろうが、「シノワズリー」というタイトルからみると、アンソールは北斎を中国の画家だと思っていたようだね。

 この美術館の本館と新館「アネックス」とをつなぐ回廊の突き当たりに、独特の空間がある。ルネサンスとモダン建築の融合という感じ。個性的な休憩所だ。

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annex1

 美術館ががすいてるときなど、よく誰かがここで本を読んでいたりする。奥にある四角い大理石の塊のようなオブジェは、なんと自動販売機を隠すためのもの。ここの「6連椅子」の向かって右から3つめの椅子が俺のお気に入りで(笑)、空調も適度に効いているから、ここでコーヒーを買って、しばしの休息を楽しむのが幸せ。

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コメント

TBありがとうございます。記事を読ませていただいて、同じ作品を違う環境で見てみると新しい発見がありそうな気がしてきました。

投稿: paul-ailleurs | 2005.11.24 07:24

 お久しぶりです。
 不思議な外観の建物ですね。京都コンサートホールもこの方の設計なので、やはり個性的な構えです。
 でも中は上階のホールまでの通路が、ゆるやかなスロープになっているなど、配慮の行き届いた建物だと思っています。
 音響的にも素晴らしいのでしょうけど、建築物としても、ご覧になる価値はあると思います。

投稿: winter-cosmos | 2005.12.04 11:05

>paul-ailleursさん

 わざわざコメントありがとうございます。科学や進歩、芸術についての多くのエントリは、非常に興味深く読ませていただきました。


>winter-cosmosさん

お久しぶりです。

 さっそく、Googleの画像検索で京都コンサートホールの写真を見つけました。これもすごく個性的な建物ですね。
http://kyoto600.hp.infoseek.co.jp/kcon.html

 建物のまわりのうねった五線譜(七線譜?)のような装飾が面白いですね。今度京都に行ったら立ち寄ってみたいものです。
 先日九州国立博物館に行ってきました。非常に意欲的な建築だとは思いましたが、建物の存在感という点では北九州市立美術館や、片山東熊設計の京都国立博物館の本館のほうが優っていると思いました。

 じつは10月のはじめ、愛知県の安城というところにクルマ旅行しました。行きは泉大津から高速にのって行ったのですが、帰りには下道で帰ったので、一気に真夜中の京都を駆け抜けたのですよ。五条通を一直線に走って、友人の待つ妙見山頂に朝までに着くべく・・・。
 おかげでせっかくの京都を堪能することはまったくできませんでした。来年また行くときには、winter-cosmosさんのエントリを参考に、京都をじっくり堪能させていただきたいと思っています。

投稿: Rough Tone | 2005.12.05 14:51

「首吊り死体を奪い合う骸骨たち」のTシャツ着て、某美大の発表会観に行ったら、危ないおっさんに思われて、学生に腹に蹴りいれられたgoldiusと申します。w
TBさせていただきます。

投稿: goldius | 2005.12.17 15:25

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